部品製造に欠かせない検査治具

検査治具は、モノづくりで欠かすことができない存在です。仮に、目視検査を実施するだけで良否判定ができるものでも、検査工数が多くてしかも大量生産品などの場合は1つの部品の良否判定を置こうための時間を要してしまうこともあります。例えば、穴の数を調べる・切り欠きの有無を確認する・裏面に突起がある、この3つの検査を10万個行うとなるとかなりの労力が必要になります。

 

検査治具を使うことでこれらの検査を数秒で済ませる、しかも慣れている人はもちろん不慣れな人でも容易に良否判定ができることは工数削減と市場への不良品流失を阻止できるメリットへと繋げてくれます。検査治具は、誰が行っても同じ結果になる、検査工数を削減できる、確実に良否判定ができるなどのメリットがあります。樹脂部品やゴム部品だけでなく、電子部品製造でも欠かせない存在です。特にICの後工程となる製品検査ではICを1つずつ検査することになるので、このとき検査治具がなければ正確な試験や製品検査ができません。

 

高温環境下で大電流を流すなどプリント基板に実装して行うのではあまりにも工数が掛かり過ぎてしまう、治具にICソケットを取り付けて、そのソケットにICを挿入して試験ができる、このような検査治具があれば簡単に試験や良否判定ができるようになるわけです。なお、治具は繰り返し検査で使用される関係から高い耐久性と操作性が要求される、定期的な治具の検査や校正なども欠かせません。

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