ICソケットから引き抜くときに利用する工具の選び方

ICソケットからICを引き抜きとき、力任せで引き抜こうとしても足がしっかり固定された状態になっている、特にピン数が多いものはその固定されている数が多くなるので力任せに行うと途中で足が折れてしまって使い物にならなくなることも少なくありません。汎用的なICなら入手もそれほど大変ではないですが、特殊なものや日本では扱っていない海外から調達するような特殊なICの足が折れるとダメージも大きくなりがちです。最も無理やり引き抜こうと思っても簡単には抜けませんし、指先に力を入れないと難しいのでマイナスドライバーでテコの原理で持ち上げる、このようなやり方が一般的です。左右を少しずつ持ち上げながら浮き上がらせて、足がある程度ソケットから持ち上がった段階でゆっくり外します。

ピン数が少ないものはこのようなやり方でも外せますが、24ピンや48ピンなどピン数が多くなるほどその難易度は高くなりがちです。ICソケットを使うときに一緒に用意しておくと便利なのがIC引き抜き治具と呼ぶ工具です。先端がL字型の爪になっていて、この爪をICソケットとICの隙間に入れて持ち上げる道具です。色々なメーカーが便利な工具を製造していますが、工具の瀬端部分が細くなっていて隙間に入れやすい形状になっているものを選ぶのがコツです。

隙間にしっかり収まって、なおかつ両側をしっかりつかむことができる構造のIC引き抜き治具ならピン数が多いものでも途中で足が折れる、曲がるなどのトラブルが起こりにくくなります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です